昭和26年に再開された国内航空郵便ですが、その1週間後に料金改定となったため、当初料金のエンタイヤは「幻の名品」です。オークション誌上で、たまには非郵趣家便の姿をしている売り物に遭遇しますが、偽造品の疑いもあってなかなか手を出せるものでありません。むしろこのような記念カバーの方が、安心と言うべきかも知れません。
記念カバーとしては、こんなものも有意義な品と言えるでしょう。制度の正式運用に先立って、半年前に「郵便週間記念」として実施された記念飛行のカバーです。正式運用でないということで、特別な割り増し料金なしで飛行機に乗せてもらえたようです。
ところで昭和24年の趣味週間切手「月に雁」は、正式には「郵便週間記念」です。この年は秋の開催でしたが、翌昭和25年からは切手趣味週間とは別に、春の郵政記念日に合わせて設定されました(その後昭和33年からは、切手趣味週間を春に移して再統合)。
昭和25~28年の間は切手趣味週間の切手が発行されていませんが、昭和25年の郵政記念日制定、26年の郵便80年小型シートなどの郵便週間関連記念切手、昭和25年の趣味週間特印と平等院普通切手の小型シートなどとともに、上の記念カバーも趣味週間切手のコレクションに加える価値がありそうです。
国内航空再開記念カバーの価格はいくらくらいするモノですか?
いくらくらいが適切価なのか正確なところはわかりませんが、まあ2000~3000円くらいなものでしょうか。2万円や200円ではないという程度の意味です。