第二次世界大戦時のフィリピン切手

各国の一番切手を収集する上で、数が多くなるのは各国の占領地。
日本も、第二次世界大戦時に東南アジアで数多くの占領地切手を発行しているので、見過ごさない訳にはいません。収集を開始する際に、ゆくゆくは日本の占領地も集める必要があるのは承知していますが、現状ではあまり手を染めていない分野になります。

梅雨真っ最中の時期、eBayを見ていたらフィリピンのカバーが出品されていましたので拾ってみました。

phillipines-1945victory

まずご紹介するのは、1945年に発行されたアメリカの統治下で発行が再開された切手の初日カバーです。1934年から移行していたコモンウェルス※体制を意味する加刷をした切手の上に、戦争の勝利を祝う事も「VICTORY」の文字を再加刷しています。
「スコット」カタログでは、年号のみの採録で発行日までの記述はありませんが、1945年4月16日が発行日である事がこの消印で分かります。
尚、この切手のセットが発行される前年の1944年に手押しの加刷切手が発行されているものの、23枚のセットのうちの一部の切手除き100ドル以上のカタログ評価が付けられていますが、そちらは「努力目標」と言う事にしておきます。
これらは厳密に言うと、日本占領下からアメリカ占領下に戻った時点の切手という事に過ぎません。しかしながら、私はこのような為政者や政権の変化による切手上の表記の変化が起きた切手も「一番切手」と見なして集めるように心がけています。

phillipine-japan

対して、日本占領下の切手。
残念ながら、「一番切手」ではありませんが、比較参考のためにご紹介します。
1944年2月7日に発行された、ホセ・リサールをはじめとするフィリピン独立革命時期の英雄を描いた切手のうち、無目打の初日カバーです。
アメリカ占領下である部分を黒塗りし、金額を変更するために加刷されたアメリカ統治下時代の官製封筒を使用しています。

ふたつのカバーを見て気付いて頂きたいのは、切手や消印上の表記です。アメリカの物は、英語での表記で記載をしていますが、日本占領下ではフィリピンの言語であるタガログ語の表記になっています。

※フィリピンのコモンウェルス体制…アメリカの統治下で1934年にアメリカ議会で10年間後に独立が確約されていたため、その準備を行うための過渡的な政権。切手上では1935年の「コモンウェルス体制」発足の記念切手から切手上に表記され、在庫のあったそれ以前の普通切手に加刷を施され使用されていました。
独立を約束されていた1943年には日本占領下で独立は果たしたものの、再びアメリカの占領下に一旦戻った上で1946年に独立を果たす事になりました。

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