月別アーカイブ: 2014年11月

第二次世界大戦時のフィリピン切手


各国の一番切手を収集する上で、数が多くなるのは各国の占領地。
日本も、第二次世界大戦時に東南アジアで数多くの占領地切手を発行しているので、見過ごさない訳にはいません。収集を開始する際に、ゆくゆくは日本の占領地も集める必要があるのは承知していますが、現状ではあまり手を染めていない分野になります。

梅雨真っ最中の時期、eBayを見ていたらフィリピンのカバーが出品されていましたので拾ってみました。

phillipines-1945victory

まずご紹介するのは、1945年に発行されたアメリカの統治下で発行が再開された切手の初日カバーです。1934年から移行していたコモンウェルス※体制を意味する加刷をした切手の上に、戦争の勝利を祝う事も「VICTORY」の文字を再加刷しています。
「スコット」カタログでは、年号のみの採録で発行日までの記述はありませんが、1945年4月16日が発行日である事がこの消印で分かります。
尚、この切手のセットが発行される前年の1944年に手押しの加刷切手が発行されているものの、23枚のセットのうちの一部の切手除き100ドル以上のカタログ評価が付けられていますが、そちらは「努力目標」と言う事にしておきます。
これらは厳密に言うと、日本占領下からアメリカ占領下に戻った時点の切手という事に過ぎません。しかしながら、私はこのような為政者や政権の変化による切手上の表記の変化が起きた切手も「一番切手」と見なして集めるように心がけています。

phillipine-japan

対して、日本占領下の切手。
残念ながら、「一番切手」ではありませんが、比較参考のためにご紹介します。
1944年2月7日に発行された、ホセ・リサールをはじめとするフィリピン独立革命時期の英雄を描いた切手のうち、無目打の初日カバーです。
アメリカ占領下である部分を黒塗りし、金額を変更するために加刷されたアメリカ統治下時代の官製封筒を使用しています。

ふたつのカバーを見て気付いて頂きたいのは、切手や消印上の表記です。アメリカの物は、英語での表記で記載をしていますが、日本占領下ではフィリピンの言語であるタガログ語の表記になっています。

※フィリピンのコモンウェルス体制…アメリカの統治下で1934年にアメリカ議会で10年間後に独立が確約されていたため、その準備を行うための過渡的な政権。切手上では1935年の「コモンウェルス体制」発足の記念切手から切手上に表記され、在庫のあったそれ以前の普通切手に加刷を施され使用されていました。
独立を約束されていた1943年には日本占領下で独立は果たしたものの、再びアメリカの占領下に一旦戻った上で1946年に独立を果たす事になりました。

フォルムカード「出水のツル」


2014年4月から発売開始された、「ご当地フォルムカード」。
地元鹿児島県からは、「出水のツル」が題材として選ばれました

ご当地フォルムカード鹿児島県版「出水のツル」。 ポスタコレクタのサイトの画像を引用しています。

フォルムカードは基本的に地元の物でも積極的に収集はしていませんが、私の嫁さんの出身地という事もあり、今回は記念品を作成することにしました。
偶然のタイミングで、少し前の2013年12月13日に発行された「地方自治法施行60周年記念シリーズ 鹿児島県」にも、出水のツルが描かれていますので、ある程度購入して出水のツル以外は通信用に使い、ストックしておきました。

押印の時期はツルが飛来している時期とあらかじめ思っていました。余程の事が無い限り、嫁さんの実家には正月過ぎに訪れるので必ず押印は出来ます。
今年は、嫁さんの実家に訪れる機会が少し早く作れました。以前懸賞で当たった、実家近くにある温泉の無料入浴券を「消化」するために、10月下旬に連休を作り帰省した際に、押印のための局メグを行いました。今年は10月上旬にツルが渡来していましたので、適正な時期に突入していました。

フォルムカード「出水のツル」に出水郵便局と米ノ津郵便局の風景印を押印

出水郵便局はツルが渡来している出水平野を描いています。 米ノ津郵便局は、伝統漁法「桁打瀬漁(けたうたせりょう)」の船と飛んでいるツルを描いています。

嫁さんが友人宅に遊びに行く送迎のついでに、局メグを開始することに。
出水市内でツルを描いた風景印を設置しているのは、出水郵便局、米ノ津郵便局、高尾野郵便局の3局です。
まずは、嫁さんの実家の最寄り局の高尾野局でフォルムカードを購入しようと思ったところ、高尾野郵便局にはフォルムカードの在庫が無く出水郵便局で購入して押印。その後、米ノ津郵便局で悲劇が起きました。
風景印を真上に押してもらうようにお願いしたつもりが、左斜め上に押しているではありませんか!!
無理矢理押せば、フォルムカードに3つの局の風景印は入れられると思ったのですが、バランスが悪いと感じたので心が折れて局メグを打ち止めました。

20141031

高尾野郵便局の風景印。ツルと近隣の紫尾神社で秋分の日に奉納される兵六(ひょうろく)踊りと紫尾山を描く。

翌日帰宅前になっても気持ちが収まらないので、高尾野郵便局に再訪問。
手持ちの私製はがきに風景印を押印しておきました。

今回押印した中で気になった事は、風景印の摩耗具合。
出水郵便局はは許容範囲内に、高尾野郵便局は原図を知らなければ局名の判読も難しいのではないかというレベルに摩耗しています。対して、米ノ津郵便局は二年前に押印した時と比べて消印のコンディションが良くなっているので更新したのでしょうか? 今シーズンは間に合わないかもしれませんが、来年のツルの渡来の時期には綺麗な風景印が押印できる事を期待したいです。

参考:訪問の3年前に押印した米ノ津郵便局の風景印。局員さんが「風景印の状態がねぇ」とこぼしながら、押印に苦慮されていた事を覚えています。

スタンプクラブ2014年号あまっています


スタンプショウかごしまで一般入場者に配布したスタンプクラブ2014年号(無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社)が、50部くらい余っています。ご入用の団体・個人の方がおられたら、お譲りしますので下記フォームにて御連絡下さい。

stampclub

はかたでの頂き物


カタカナローラースタンプショウはかたでは、「新昭和切手」の特別展示をさせていただきました。その際、「この消印が貼られてなかったが、よかったらどうぞ」ということで、福岡支部長から贈呈された切手です。本日の例会で披露した品ですが、例会の場では消印の説明のところで詰まってしまったので、ここで補足しておきます。

押されている消印の局名は、「ヒョウゴ北條」。県名がカタカナで表示されたこのローラー印は、戦後では昭和20年代から 40年代にかけて、近畿や東北の局で使われた消印で、昔からなかなかの人気者です。こんな有名な消印の説明で引っかかるとは不覚でした。

ついでなので、もう少し説明を追加しておきます。台となっている切手は、第2次新昭和切手の「炭鉱夫」。大日本帝国郵便という国名表示の第3次昭和切手に、目打と糊をつけて発行された切手ですが、慣例として新昭和切手に分類することになっています。私製葉書の50銭料金用として発行されましたが、あまり使用されないまま昭和23年7月の料金改定を迎え、料金改定後に2枚で1円切手代わりに使われた使われたものばかりです。紹介品のペア(再接ですね)もそういう品物です。大量に存在する別納シートからの切り取り品の可能性もありますが、雰囲気は実逓品ですね。