月別アーカイブ: 2013年8月

産業図案2円切手の初期使用例


(支部例会での収穫品披露より)
7月例会で披露した収穫品ですが、会報に収録する機会がなさそうなので、こちらで紹介しておきます。
$2円貼り葉書1
産業図案2円貼り年賀状 (七条23.12.31)

この切手の1枚貼り私製葉書は、はっきり言ってゴミです。1枚50円(もしかすると10円)の箱から、いくらでも拾える品です。

しかし初期使用例となると話は別です。発行日は昭和23年11月20日ですが、24年前半までの2円私製葉書に貼られている切手は、新昭和切手「清水寺」(目打なし、目打あり)ばかりです。私製葉書という基本料金のために発行された切手ですが、新昭和2円切手の在庫が多かったため、広く出回るには1年以上の時間を要したようです。

消印の「七條局」は、今の京都中央局です。現局名に改称されたのは昭和24年2月1日なので、旧局名での最後期使用例ということになります。さすがに大都市の中央局ということで、新切手も早い時期から販売されていたということでしょう。

宛名の「新儀村」は滋賀県にあった村で、現在では「高島市」に属しています。最寄り駅はJR湖西線の「新旭駅」です。差し出し人の「新庄」も新儀村の地名です。ハガキの裏面を見ると、同じ村内に住む小学生が、学校の先生宛に出した年賀状であることがわかります。本来なら村の郵便局(何局になるのかは未調査)で引き受けられるはずの年賀状ですが、50kmほど離れた京都駅前の七條郵便局から差し立てられています。

この年賀状を差し出した小学生は、お正月用品の買い出しのため京都市内に出かける両親についていき、出先で投函したのでしょうか。実際には、両親に預けて差し出してもらったのかも知れません。いずれにせよ、村内のポストに出すつもりだったのを、切手を買い損なったため京都までもっていき、京都駅前の七條郵便局で2円切手を買って差し出したということでしょう。

新旭駅から京都駅まで、今ではJR湖西線の新快速電車で1時間足らずの距離ですが、この湖西線は昭和40年代に開業した路線で、それ以前は「江若鉄道」というローカル私鉄のディーゼル客車がゴトゴトと走っていたそうです。終戦直後のこの時期、この鉄道を使って、途中「膳所駅」で旧国鉄に乗り継いで京都駅に出るのに、おそらく2時間以上の時間を要したものと思われます。子供連れの「買い物旅行」だとしたら、なかなかの大仕事だったことでしょう。

万博切手帳50円貼りの船便封書


(支部例会での収穫品披露より)
7月例会で披露した収穫品ですが、会報に収録する機会がなさそうなので、こちらで紹介しておきます。

$万博50円貼り1万博1次切手帳からの切り抜き50円貼り(YUDANAKA1970.11.17)

来年2月の「北九州切手のつどい」では、「大阪万博の記念切手」という演題で記念講演をすることになっています。もちろん従来から、ある程度のマテリアルはもっていましたが、講演をするともなると、それだけではネタ切れになってしまいます。ということで、この数ヶ月の間、エンタ類を中心にしてネタ集めをしています。そんな中からの収穫品披露です。

この当時(1966~75年)の高額50円額面の記念切手は、外国あての船便料金に合わせて発行されたものです。しかしこの時代ともなると、重量のかさまない普通の郵便を船便で外国あてに送るということは、かなり少なくなっています。10g以内の米国あて封書の場合、船便50円に対して航空便だと90円で、現行料金の場合(船便20g90円、航空便25g110円)と比べるとまだ結構な料金差はありましたが、すでにほとんどの人は航空便を利用していたのではないかと思われます。実際に船便で送られた使用例は、郵趣家便でない限りなかなか見つかりません。

上の封書はPar Avion(航空郵便)のゴム印が押されたあとで、それが消されています。差し出すときに気が変わって、40円をケチったわけですね。国内便用の普通の封筒を利用したために、重量が10gで納まらなくなり、航空便では90円+80円=170円という高額になってしまったのかも知れません。170円対50円だと、急ぐ用事でなければ船便でもという選択もありそうですね。紹介品は、宛先から見て郵趣家便ではなさそうです。

余談ですが、現行料金ではなぜか船便封書の重量刻みが、基本料金のところだけ航空便と違って20gです。その結果21g~25gの米国あて封書の場合、船便だと160円という料金となり、航空便より5割も高い料金となってしまいます。そんな船便を出す人など、まずいないでしょう。

紹介品の封書に貼られている1次万博記念50円は、切手帳からの切り取り品です。万博記念の50円切手は発行数も多く、使用例もいろいろ残されていますが、切手帳からの50円1枚貼りはそこそこ珍しいものではないかと思われます。もちろんそれを目当てに入手したものです。

紹介品には、もうひとつ見所があります。見やすいように切手部分の拡大画像を掲載したので、よくご覧下さい。
$万博50円貼り2

本来なら「日、月、年、時間帯」という順に表示されるはずの欧文印の日付部分が、「時間帯、年、月、日」の順になっています。文字の活字ををセットするときに、左右を間違えてしまったのですね。局名はYUDANAKA(長野県)ですが、こういう地方局では、欧文印が常備されていても、めったに出番がなかったのかも知れません。外国あての郵便物を見てから、日付を更新したのでしょう。あわててミスったのですね。こういうミスは大珍品というほどのものでありませんが、せっかく持つのなら、少しはこういう品を持っておきたいものです。

 

明治・大正・昭和・平成切手展(南さつま市)


kinpou

会社の同僚から、「金峰の道の駅で切手展が開催されている」という情報を教えてもらいました。
今の勤務先が南さつま市になっているものの、生活基盤は鹿児島市に置いているというのもあり、地元で開催される情報には疎くなってしまいがち。
2013年8月で閉鎖される「ていぱーく」内にある「郵政資料館」が常時用意している貸し出し用の展示物を使用しているということもあり、休みを利用して訪問しました。

SONY DSC

 

道の駅の正式名称は「道の駅金峰木花館」。蕎麦が美味しいと評判の道の駅としても知られています。
道の駅の駐車場沿いに切手展を開催していることを知らせる看板が立っていました。
この看板だと、切手に興味の無い会社の同僚もこの道を通ればイベントの存在を知ることが出来る訳だと納得しました。

会場内の写真などは、枚数が多くなるのでスライドショーでご覧下さい。

スライドショーには JavaScript が必要です。

イベントの主催者「南さつま風の会」の方が会場に居たので、いろいろと雑談をしました。
その中から、イベントに関しての話題も聞くことが出来ました。
主催者の「南さつま風の会」は地域興しの団体とのこと。お盆にも別なイベントも開催を予定しているそうです。
この切手展は初めての試みで、開催を決めた時に郵便局と交渉した結果、郵政資料館から展示物を貸し出しできたそうです。そして、会場の「歴史交流館金峰」の稼働率が悪いため、大人だけは入場料を聴取することにしたことなどを語ってくださいました。
「ていぱーく」の閉鎖のことは貸し出しの際に聞いていて、今後開催する時にはどうしようかと気になっていました。