カテゴリー別アーカイブ: 今月の収穫品

立山航空貼りでない125円料金航空便


こちらは併合料金制となった後の、第4地帯あて125円料金の航空便です。この料金の航空便は立山航空125円のゼロあり・ゼロなしの1枚貼りが普通で、他には100円普通切手+塔航空25円をしばしば目にします。

そんな中で、紹介品は塔航空40円3枚+年賀切手5円という貼りあわせです。なぜこんな貼りあわせになったのか、いろいろ考えましたが、やはりわかりません。あまり意味ある貼りあわせとは思えませんが、そんな品を手に入れたのは、昭和28年年賀切手の初期使用例となっているという理由からです。小型シート発行前の使用なので、確実に20面シート分の切手であることがわかります。

第4地帯あて航空便書状(料金125円) NAGOYANAKA 1953.1.6 → スエーデン

キジ航空の時期のキジ貼りでない航空便


キジ航空は59円とか144円というような妙な端数額面で発行されましたが、それはこの時期(1949.6.1~51.11.30)の各地帯あて航空増料金が、このような端数料金だったからです。全世界共通の「平面路料金」(書状なら24円)に、各地帯10gごとの増料金を加算するというシステムになっていました。

従ってこの時期の外国あて航空便は、キジ航空を利用した混貼となっているのが基本です。しかし実際には、基本額面の普通切手を貼り合わせた例も多く見られます。米国あて24円+59円=83円料金の航空便書状を、50円+30円+3円=83円の混貼としたものが代表的です。

下の紹介品は、台湾あての航空便書状(11~20g)です。平面路料金が20gごとであったの対し航空増料金は10gごとであったため、平面路基本料金24円+航空増料金16円×2=56円という料金になりました。キジ航空を使えば料金内訳どおりにキジ航空16円の2枚貼りという素晴らしい使用例になるところでしたが、普通切手50円+6円貼りという「つまらない貼りあわせ」になっています。しかしこの方が枚数も少ないし、当たり前な貼りあわせとも言えます。シミの見られるうす汚い封筒ですが、これはこれで50円や6円普通切手の有用な使用例と思えなくもありません。

第1地帯あて2倍重量航空便  大阪城東 S26(1951).1.25 → 台湾

普通切手の多数貼りーその2:外信便3点


引き続いて、普通切手多数貼りの外信便3点を披露しておきましょう。

第3地帯あて別配達航空便 NIWADANI(OSAKA) 1972.6.13 → 英国

料金210円の内訳は、第3地帯あて航空便書状110円+別配達料100円です。普通なら200円+10円とか100円2枚+10円、料金内訳どおりなら110円+100円貼りとなるところですが、これを70円3枚貼りで対応しています。70円切手のうち1枚は旧能面、2枚は約1年前に発行された新能面となっています。厳密には同種切手の多数貼りでありませんが、まあこれも趣深いものです。
別配達料は、1966年料金では95円でしたが、1971年7月に微調整されて100円となりました。一方基本航空便料金110円はそのまま据え置かれたので、このような210円料金と70円3枚貼りの機会がもたらされたことになります。
なお消印のNIWADANIは見慣れない局名ですが、漢字では上神谷と書くそうで、かなりの難読局名ですね。そのためかどうか知りませんが、上の郵便物が差し出されたあと3ヶ月ほど経った1972年9月1日に泉北局に改称され、現在に至っています。

第2地帯あて別配達書留航空便書状 SHOWA 1979.6.20 → 米国

特殊扱いが重なった高額料金の郵便物で、750円料金の内訳は、第2地帯あて2倍重量航空便書状200円+書留料300円+別配達料250円となります。500円+250円という貼りあわせも考えられますが、どうせ250円切手を取り出すのなら3枚貼ってしまえということで、このような姿になったものと推察されます。横長封筒でアルバムリーフに貼るには苦労しますが、250円切手の使用例としてはなかなか有意義なものと言えるでしょう。

第2地帯あて書留航空便書状 GIFUTONYAMACHI 1989.1.6 → 米国

第2地帯あて航空便書状100円+書留料350円=450円料金の郵便物に、150円切手を3枚貼りで対応してあります。150円額面を有効に利用した使用例と言いたいところですが、少々雰囲気がよろしくありません。
この150円切手はもともと速達料金加貼用として発行された切手ですが、1981年の料金改定後は用途がなく、増刷されていないと思われます。カラーマークのついた切手もありません。料金改定から8年近くたっての使用ということで、差出人が切手を貼って窓口にも持ち込んだものでしょう。書留便で書留票も貼られているのですが、この封筒にはウラにも差出人が書かれていません。このようなものを書留として受け付けるものでしょうか。
消印は満月状態である点、封筒に痛みが全くないのもよろしくありません。実際に書留扱いで送達されたものだとしても、収集用郵便であることは間違いないでしょう。

普通切手の多数貼り-その1:国内便2点


5月例会での披露品ですが、会報に掲載する予定は(今のところ)ないので、ここで紹介しておくことにします。同種切手のみを3枚以上貼った多数貼りです。まずは国内便から。

2倍重量速達便 京都百万遍 S55.7.7     配達証明便 石川北陸郵政局内 H6.7.22

1点目(左側)は封書50円時期の2倍重量速達便。料金は2倍重量定形書状60円+速達料150円=210円です。基本重量便の場合の「200円切手1枚貼り」に10円を加貼という形が普通でしょうが、70円3枚貼りというスッキリした貼り方もできました。この時期あまり用途のなかった70円切手の使用例として、なかなか面白いものではないかと思います。

2点目は、封書60円時期の配達証明便。定形書状80円+書留料420円=500円に配達証明料300円が加算され、800円という料金になりました。500円+300円、400円×2などいろいろな貼りあわせが考えられますが、紹介品は200円×4という賑やかな姿をしています。100円×8ともなると少々ゲテモノ的ですが、200円4枚ならばさほどの嫌らしさは感じられません。

戦後混乱期の郵趣活動


特別な郵趣的価値があると思ったわけではありませんが、こんなものをゲットしました。「軍事郵便葉書」の残品を台紙として活用して、昭和24年用年賀切手を貼り「子どもの日制定記念」の特印押しで差し出した私製葉書です。

差出人として「淀川郵趣会」のゴム印が押されているので、何だろうと思って裏返したら、こんな風になっていました。差し出し3日後の日曜日に開催される「切手交換研究会」の案内でした。インターネットなど存在せず、電話すら事実上ない時代のこと、こんな形で例会を開き、郵趣品や郵趣情報を入手していた時代の姿が見えてきます。「阪神間鉄道開通75年記念」の小型印情報、「電気通信展小型シート」分譲案内などが載っています。

特に興味深いのは、「姫里小学校文化教室」という会場。今では小学校の教室を借りて郵趣会合を開くなど、考えられませんね。よい時代でした。

それにしても昭和24年というこの時期、食うことすらままならなかった時代という先入観がありがちですが、こういう形で郵趣を楽しんでいた人がたくさんいたのも事実のようです。まあ、記念切手の乱発という面から考えると不思議でもありませんが、..。

札幌オリンピック冬季大会募金・大会記念切手の使用例


平昌オリンピックの真最中で、日本選手の活躍が期待されますが、今月は46年前に行われた札幌オリンピック冬季大会の切手を紹介します。募金切手は大会の約1年前の1971年2月6日、第1種料金15円+5円の寄付金付で発行されました。1961年のオリンピック東京大会の募金切手に比べれば集めやすいのですが、主な消印別に発行年の使用済みを揃えるにはかなり時間がかかりましたが、「ジャンプ」の唐草機械印が未収です。

ところで「ジャンプ」のフォームですが現在では当たり前のV 字ではなく両足を揃えて飛んでいたのですね。ずいぶん時の流れを感じます。

大会記念切手は1972年2月3日、普通シート3種に加えて小型シートも発行されましたが特筆すべきは普通シートがテートベッシュで発行されたことです。横方向に切り離してしまえば普通の切手と変わりありませんが、縦方向に切り離せばそれぞれの切手について「足合わせ」・「頭合わせ」の6種類が取れます。

第3地帯スイス宛航空便書状10gまで110円 超10gごとに100円(1966.7.1~1972.6.30)
ITAMI
HYOGO/-2.Ⅲ.72

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)

このハングル文字の印影は?


1月例会に持参するつもりで忘れていました。どこで拾ったのか忘れましたが、こんなものが手元にあります。

1980年の趣味週間切手をペアで貼った韓国あて航空便で、料金も合っています。封筒にもペン書きされているように初日カバーですが、中央上部に押されている印影は何でしょう?当方、ハングルは全くわかりません。なお封筒の裏には、ソウル局の着印が押されています。

発売局限定切手の使用例


高山/24.6.21 航空印刷物基本料金50gまでごと5円 第1地帯宛航空
印刷物割増料金10gまでごと7円(1949.6.1~1951.11.30)

 ずいぶん賑やかなエンタイアですが、料金は五重塔30銭封筒に富士箱根2円×3、別府観光5円、数字35銭×2で合計12円になります。消印データは昭和24年12月21日で航空印刷物基本料金に別府観光が充てられ、残りの7円は、航空第1地帯宛印刷物料金です。別府観光は、発行当初別府局と麻布局の2か所のみの販売で全国発売は昭和25年9月からで「全国発売前」の使用例のようですが、局名が「高山」になっています。「別府」・「麻布」であればより自然でワンランク上がったのではないでしょうか。昭和20年代前半には、このように発売局が限定されたものが数多く発行されており、その使用例には大変興味深いものがあります。

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)

年賀切手「だんじり」の多数貼り実逓FDC


年の瀬も押し詰まりました。お正月にちなんで、年賀切手の多数貼り使用例を1点飾っておきましょう。本当は昭和33年「いぬはりこ」がふさわしいのですが、手元に適当な品が見つからないので、その前年の「だんじり」貼りにしました。最近の入手品です。

第1地帯あて印刷物航空便(料金25円)   AZABU 20.XII.56 → 韓国 

一見普通の航空便に見えますが、FDCです。たぶん収集家の差し出した郵便でしょう。25円分の切手が貼ってあるので、表示はありませんが印刷物便です(書状料金は40円)。

年賀切手の使用例として最も基本的なものは、もちろん1枚貼り私製葉書です。それに続いて2枚貼りの書状もよく見かけます。しかしそれ以外にも、気の利いたものを入手しておきたいものです。5円の端数のつく料金の郵便物に混貼で使用したものとか、年賀切手だけを多数貼りにしたものとかです。こういうカバーが、コレクションの質を高めます。

なお会報1月号には、この「だんじり」の小型シートについて、製造面に関する記事を掲載しました。1月例会でも披露する予定です。

切手趣味週間「見返り美人」


 見返り美人のアルバムページを紹介します。「月に雁」に比べて使用済はかなり難しく、1ページ作るのにかなりの時間がかかりました。消印別に整理していますが、欧文櫛印の年号が判読できないのが残念です。また、エンタイアについては第1種の実逓便かどうか分かりません。

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)