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戦後混乱期の郵趣活動


特別な郵趣的価値があると思ったわけではありませんが、こんなものをゲットしました。「軍事郵便葉書」の残品を台紙として活用して、昭和24年用年賀切手を貼り「子どもの日制定記念」の特印押しで差し出した私製葉書です。

差出人として「淀川郵趣会」のゴム印が押されているので、何だろうと思って裏返したら、こんな風になっていました。差し出し3日後の日曜日に開催される「切手交換研究会」の案内でした。インターネットなど存在せず、電話すら事実上ない時代のこと、こんな形で例会を開き、郵趣品や郵趣情報を入手していた時代の姿が見えてきます。「阪神間鉄道開通75年記念」の小型印情報、「電気通信展小型シート」分譲案内などが載っています。

特に興味深いのは、「姫里小学校文化教室」という会場。今では小学校の教室を借りて郵趣会合を開くなど、考えられませんね。よい時代でした。

それにしても昭和24年というこの時期、食うことすらままならなかった時代という先入観がありがちですが、こういう形で郵趣を楽しんでいた人がたくさんいたのも事実のようです。まあ、記念切手の乱発という面から考えると不思議でもありませんが、..。

札幌オリンピック冬季大会募金・大会記念切手の使用例


平昌オリンピックの真最中で、日本選手の活躍が期待されますが、今月は46年前に行われた札幌オリンピック冬季大会の切手を紹介します。募金切手は大会の約1年前の1971年2月6日、第1種料金15円+5円の寄付金付で発行されました。1961年のオリンピック東京大会の募金切手に比べれば集めやすいのですが、主な消印別に発行年の使用済みを揃えるにはかなり時間がかかりましたが、「ジャンプ」の唐草機械印が未収です。

ところで「ジャンプ」のフォームですが現在では当たり前のV 字ではなく両足を揃えて飛んでいたのですね。ずいぶん時の流れを感じます。

大会記念切手は1972年2月3日、普通シート3種に加えて小型シートも発行されましたが特筆すべきは普通シートがテートベッシュで発行されたことです。横方向に切り離してしまえば普通の切手と変わりありませんが、縦方向に切り離せばそれぞれの切手について「足合わせ」・「頭合わせ」の6種類が取れます。

第3地帯スイス宛航空便書状10gまで110円 超10gごとに100円(1966.7.1~1972.6.30)
ITAMI
HYOGO/-2.Ⅲ.72

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)

このハングル文字の印影は?


1月例会に持参するつもりで忘れていました。どこで拾ったのか忘れましたが、こんなものが手元にあります。

1980年の趣味週間切手をペアで貼った韓国あて航空便で、料金も合っています。封筒にもペン書きされているように初日カバーですが、中央上部に押されている印影は何でしょう?当方、ハングルは全くわかりません。なお封筒の裏には、ソウル局の着印が押されています。

発売局限定切手の使用例


高山/24.6.21 航空印刷物基本料金50gまでごと5円 第1地帯宛航空
印刷物割増料金10gまでごと7円(1949.6.1~1951.11.30)

 ずいぶん賑やかなエンタイアですが、料金は五重塔30銭封筒に富士箱根2円×3、別府観光5円、数字35銭×2で合計12円になります。消印データは昭和24年12月21日で航空印刷物基本料金に別府観光が充てられ、残りの7円は、航空第1地帯宛印刷物料金です。別府観光は、発行当初別府局と麻布局の2か所のみの販売で全国発売は昭和25年9月からで「全国発売前」の使用例のようですが、局名が「高山」になっています。「別府」・「麻布」であればより自然でワンランク上がったのではないでしょうか。昭和20年代前半には、このように発売局が限定されたものが数多く発行されており、その使用例には大変興味深いものがあります。

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)

年賀切手「だんじり」の多数貼り実逓FDC


年の瀬も押し詰まりました。お正月にちなんで、年賀切手の多数貼り使用例を1点飾っておきましょう。本当は昭和33年「いぬはりこ」がふさわしいのですが、手元に適当な品が見つからないので、その前年の「だんじり」貼りにしました。最近の入手品です。

第1地帯あて印刷物航空便(料金25円)   AZABU 20.XII.56 → 韓国 

一見普通の航空便に見えますが、FDCです。たぶん収集家の差し出した郵便でしょう。25円分の切手が貼ってあるので、表示はありませんが印刷物便です(書状料金は40円)。

年賀切手の使用例として最も基本的なものは、もちろん1枚貼り私製葉書です。それに続いて2枚貼りの書状もよく見かけます。しかしそれ以外にも、気の利いたものを入手しておきたいものです。5円の端数のつく料金の郵便物に混貼で使用したものとか、年賀切手だけを多数貼りにしたものとかです。こういうカバーが、コレクションの質を高めます。

なお会報1月号には、この「だんじり」の小型シートについて、製造面に関する記事を掲載しました。1月例会でも披露する予定です。

切手趣味週間「見返り美人」


 見返り美人のアルバムページを紹介します。「月に雁」に比べて使用済はかなり難しく、1ページ作るのにかなりの時間がかかりました。消印別に整理していますが、欧文櫛印の年号が判読できないのが残念です。また、エンタイアについては第1種の実逓便かどうか分かりません。

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)

記念切手の多数貼りカバー2点


11月例会で披露した記念切手多数貼りカバーのうち、会報に載せる予定のないものの中から、2点をここに紹介しておきます。

1点目は「年賀切手赤べこ」の6枚貼り。シマシマ封筒を使っていますが、30円料金の船便です。AIRMAILの表示の上に切手を貼っています。6枚の切手は横ペア3組となっていますが、お年玉シートからの切り抜き品の可能性が高いと思います。

船便書状(料金30円) NAZE 9.V.61

2点目は「御訪欧小型シート」から切り抜いた15円切手8枚貼り。切手商の差し立て品で、発行3年後の使用ですが、雰囲気は悪くありません。もてあましていた小型シートをバラして使用したものでしょうが、極端な後年使用品とは格が違います。

書留書状(料金120円=書状20円+書留料100円) 東京中央48.6.9

文化人切手「野口英世」の使用例


写真の2通のエンタイアは同一人宛ての書留便で、一見同じものに見えますが、左側は第1種版、右側は第2種版です。判別の仕方は、第2種版が印面下部の左端横線が一直線であるのに対し、第1種版のそれには段差がついています。そのほかにも、印面寸法の違い、額面数字のゼロの中の横線の本数違いなどがあるようですが、私にはこの方法が一番判りやすいです。

郵政省では、文化人切手の発行にあたって、普通切手の代替えとして使用してもらうことを想定し、当時の記念切手の、およそ10倍もの数を発行しました。そのために、製版には2つの転写ロ―ルが使われ、その結果このような違いが生まれたようです。これらの差異は発行当初は気づかれませんでしたが、後に知られるようになりタイプⅠ.タイプⅡに区別されるようになりました。この切手が発行された昭和24年(1949)末から25年(1950)は、和文櫛型印の変換期にも当たりC欄都道府県名、C欄Z型時刻表示、C欄戦後型のそれぞれに局名右書・左があり消印のバラエティーを揃えるのも楽しいものです。また、一部を省き文化人切手のシートには耳紙に版番号が印刷されており、いろいろと楽しめるシリーズです。

(参考文献) 内藤陽介著「解説・戦後記念切手」・天野安治著「戦後記念切手は使用済が面白い」

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)

東京五輪募金切手の使用例


(1) HAMAMATSU 20.Ⅷ.63

(2) KOBE PORT 20.Ⅷ.64 → 那覇中央 1964.8.24

今月は外国郵便のエンタイアを紹介します。(1)は第4次発行の3種セット貼で、料金は平面路印刷物50gまで15円、(2)は小型シート貼で、沖縄中央の到着印も何とか判読でき実逓便のようです。料金は、裏に普通シートの募金5円切手が貼ってあり、1951年(昭和26)12.1から1972年(昭和47年)5.15の沖縄復帰まで存在した特別地帯宛航空郵便物で、1961年(昭和36年)10.1から1966年(昭和41年)6.30までの琉球地帯、南西諸島あての印刷物料金20円に該当すると思われます。

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)

東京五輪募金切手の使用例


(1)1種便2枚貼                      京都下関間/36.10.11/下一・鳥・浜
(2)1種便1枚貼不足便         大原/37.7.4 

先月に続き募金切手ですが、第1種便を紹介します。ハガキと同様に封書も少なくコレクションにあるのはこの2通のみです。

(2)は額面10円切手と誤認して不足料10円を徴収された例ですが、大原局の未納不足印が押されており、不足料金領収証が貼られているので、不足を見逃したままのエンタイアより好ましく気に入っています。収集家ならこの切手を10円切手と間違えることはないと考えると、非郵趣家便でしょうか。

近江支部 酒田義博 (代理投稿:永吉)